コロナ禍でのお別れを振り返って
2023.6
新型コロナも、ようやく落ち着いて参りました。この数年、コロナで亡くなられた場合は、最後のお別れすらできず、火葬後にお骨を受け取るという悲しい思いをされたご遺族を多くお世話させていただきました。<故人様を偲ぶお別れのセレモニーをせずに火葬後のお骨をお返しする>行為は、お葬式のプロである私たちにとっても、非常に辛い経験でした。コロナが蔓延する状況下では、直葬や火葬式など人との接触を避けたお別れが主流となりました。そのようなお別れをされた場合、ご遺族の悲しみは十分に癒されたのでしょうか。「最後のお別れをちゃんとしたかった」「対面で感謝を伝えたかった」「お顔をなでてあげたかった」「ご僧侶の読経もなく成仏できるのか」など、数え上げるときりがないお気持ちをご遺族から伺って参りました。
お葬式は、大切なご家族と最後のお別れをするための儀式です。核家族化が進み親戚間のお付き合いも希薄になった昨今、お葬式は世代を超えた家族が集う唯一の機会です。お葬式を通じて、ご先祖様からの繋がりや家族の絆をあらためて感じる事ができます。ご自身やご家族のために、どのようなお葬式を選択するか、どうか慎重にご検討ください。直葬や火葬式は費用が安い反面、そのお別れには多くの後悔が残る事もどうぞ忘れないでください。コロナ禍で、不本意ながら十分なお別れができなかった不幸なご家族の思いに、耳を傾ける姿勢も大切では無いでしょうか。
悔いの残らないお葬式のために、事前相談をお勧めしております。
もしもの時に備えて、お近くの組合加盟店にどうぞ何なりとご相談ください。
相談をご希望の場合は、直接お近くの当組合加盟店にどうぞお気軽にお問い合わせください。