古来より行われてきた「湯灌」は、亡くなった方のお身体を洗い清める儀式です。亡くなった方に、一番最初に行う儀式で、現世での汚れや苦しみの一切を洗い清め、来世での功徳を願いながら執り行います。
1. 逆さ水
ご家族の方に集まっていただき、ひとりひとり、故人様のお体にお湯を掛けていただきます。大変お世話になった故人様にお礼の意味を込めて、ご家族の皆様にご参加をお願いしております。
2. 洗体
シャンプー・顔そり(髪そり)・爪きりなどのご洗体を行います。熟練したスタッフが、丁寧に対応いたします。※ 病院で行われる死後の処置はアルコールによる清拭などになり、湯灌の儀式とは異なります。
3. 洗い流し
生前と変わらぬ対応で、温水を使用し全身を洗い流します。その後、くまなく体を拭き上げていきます。
4. お顔拭き
故人様の生前の労をねぎらい、ご家族様には温かいタオルでお顔を拭いていただきます。
5. 身支度
男性はお髭を、女性は産毛をお剃りし、清めさせていただきます。メイクサービスの場合は、ドライシャンプーおよび清拭をいたします。
6. お着替え・お体のお手当て
白装束やご用意いただいた洋服などにお召しかえします。また、点滴や注射痕の止血などのお体のお手当て、耳・鼻・口の詰め綿処置を施します。
7. メイク・旅支度
お体の状態に合わせ、できるかぎり自然な仕上がりにお化粧いたします。安らかな旅立ちを願いながら、故人様へ足袋・手甲・脚絆・六文銭などを着けていただきます。
8. 納棺式
ご家族のお手を借りて、故人様にお棺の中でお休みいただきます。副葬品なども、お棺にお入れいたします。
昔ながらの習慣を大切に、故人の安らかな旅立ちへの準備をお手伝いさせていただきます。ご遺族の皆様で、心ゆくまでお別れの時間をお過ごしください。