湯 灌
清潔感
現在では、ほとんどの方が病院で亡くなられるため、長期間お風呂に入ることができずにご自宅に戻られます。旅立たれる前には、お身体をきれいにしたいと思うのは、故人様もご葬家も同じ思いであると思います。
洒水(しゃすい)の儀
生前の悩み・苦しみ・悲しみ・痛み、そして現世の煩悩をご遺族の皆様に洒水によって取り除いていただきます。
故人様に感謝
葬儀はわずか2〜3日で慌ただしく終わってしまいます。故人様に感謝の気持ち、ありがとう、お疲れ様でした、の言葉をかける時間もなく気づいたらお骨になって自宅に帰ってきてしまいます。しかし、湯灌の儀式は、約1時間20分のあいだ心を込めた湯灌を行いますので、じっくりと故人様と対面しながら、いままでの思い出に浸ることができ、改めてありがとうの気持ちを伝えられ、お疲れ様と言える時間なのです。
人間と水の関わり
お母さんのお腹の中にいる10ヶ月の間、赤ちゃんは羊水という液体・水によって保護されています。この世に誕生する時も、その羊水の手助けにより容易に出産できるのです。そして、最初に産湯につかって誕生となります。人間が生きていく上で一番大切なものは、まずもって水であります。その生涯を通じてお世話になった水に感謝し、最期はその水をくぐるのです。それが湯灌であります。来世への旅立ちと霊魂の復活を願い、湯灌の儀式があるのです。
この世の悩み、苦しみ一切を洗い流して来世へと送り出す大切な儀式。
故人様への思いやりと慈悲の心をもって、しめやかに執り行われます。
1訪 問
湯灌用特殊車両で、セレモニースタッフがお伺いします。
2準 備
浴槽を室内へ搬入。お肌を見せることなくバスタオルをかけ、硬直をときます。口元を直し復顔をさせていただきます。
3移 動
浴槽まで移動します。
4儀式開始
セレモニーディレクターによる儀式の口上。ご家族の方々と心をひとつにし、厳粛な湯灌の儀式が始まります。
5洒水の儀
ご家族の方々に交替で、足元から胸元にかけて洒水(しゃすい)をしていただきます。
6洗 体
左足から右足へと作法に従って、全身をシャワーを使用して洗い流します。
7洗顔・洗髪・顔剃り
シャンプーを使って髪を洗い顔剃りをすませ、やさしく顔を拭き、ドライヤーを使用します。
8身支度
全身を洗い流したご遺体をお布団に移し、白い着物に着替えていただき、髪をセットし化粧を施します。
9終 了
ディレクターにより身支度のご説明をさせていただき、つつがなく湯灌の儀式が終了します。湯灌に使用したお湯は、全て車両内の排水タンクへ引き込みます。
宗教・宗派を問わず、どなたにでも対応させていただきます。
詳しくは、どうぞお問い合わせください。