仏式葬儀を行う


通夜の準備

神棚封じをし、仏壇を閉めます(浄土真宗は除きます)。玄関には忌中札を貼ります。
通夜の前に納棺を行い、僧侶に戒名をつけてもらいます。
親族は、喪服に着替えます。
故人の遺影・会葬礼状・粗供養品、通夜振る舞いの料理・飲み物・僧侶へのお布施などの準備をします。

斎場で葬儀を行う場合
使用する式場の規模・駐車場の広さなどを確認しておきます。また、通夜振る舞いを行うための部屋や宿泊施設の有無の確認も必要です。
自宅には、弔問客や電話の応対のために近親者などに留守役をお願いします。

自宅で葬儀を行う場合
祭壇を飾る部屋を決め、家の整理をします。座布団・湯呑みなど必要な備品を揃えます。庭先に受付台を準備します。
弔問客のために道順表示や立看板を配置します。駐車場として道路を使用する場合は、警察署に道路使用許可申請を出します。
また、近隣にもご挨拶をしておきましょう。

通夜

祭壇に向かって右側に喪主・遺族・近親者が座ります。僧侶が入場し、読経が始まります。焼香は、喪主・遺族・近親者・弔問客の順に行います。最後に喪主が挨拶をします。弔問客に会葬礼状と粗供養品を渡します。
基本的には、祭壇の線香と灯明の灯は消さないように、交替で寝ずの番をします。

僧侶への対応
通夜が始まる前、僧侶をお迎えして控え室で休憩していただきます。
通夜が終わり控え室に戻られたら、お礼の挨拶をして茶菓でおもてなします。
通夜振る舞いのお料理をお勧めして、帰りの時には「御車代」を渡します。通夜振る舞いをお受けにならない場合は、「御膳料」もあわせてお渡します。

通夜振る舞い
故人の供養と弔問客へのお礼の意味も込めて、簡単な食事とお酒・ビール・ジュースなどを用意します。
食事は、お寿司・サンドイッチなど簡単につまめるものでもてなします。

葬儀の準備

式が始まる前に、供花・供物の配置、焼香の順番、弔電の披露、火葬場へ同行する人数と配車台数、精進落としの料理など世話役や葬儀社と打ち合わせや確認を行います。
親族は喪服に着替えます。僧侶へのお布施や心付けを用意します。

葬儀・告別式

祭壇に向かって右側に喪主・遺族・近親者が座ります。
僧侶が入場し、読経が始まります。
弔辞・弔電の披露をし、祭壇に供えます。
焼香は、喪主・遺族・近親者の順に行います。弔問客が焼香する時は、喪主・遺族は一人一人に黙礼します。
告別式の後、弔問客に会葬礼状と粗供養品を渡します。
出棺までの間が、故人と最後のお別れとなります。遺体を別れ花で飾り、故人の愛用品を棺に入れます。故人との対面が終わると、棺の釘打ちを行います。
出棺は、遺族の男性の手で遺体の足の方を先にして運び出します。喪主または遺族代表が弔問客に挨拶をします。

火葬

火葬許可書を係りの人に渡します。火葬炉の前で納めの式を行い、合掌して最後に棺を送ります。
火葬が終わると、骨上げとなります。埋葬許可書を受け取り、遺骨を持って戻ります。

遺骨迎え

火葬場から戻ったら、清め塩をまきます。ご自宅の場合は、忌中札をはずし、火葬場から戻ってくる人のために、水と清め塩を玄関に置きます。
遺骨を迎えて、還骨回向を行います。続いて初七日の法要を営みます。
終了後、喪主が挨拶をし、精進落しの宴を開きます。喪主または、遺族代表がお開きの挨拶をし、世話役の人たちにお礼を述べます。

僧侶への対応
還骨回向の後、お礼を述べます。精進落しに出席していただく場合は、「御車代」を用意します。同席していただけない場合は、「御車代」と「御膳料」を渡します。
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