多くの方にとってお身内のお葬式を経験する機会は、そう頻繁にある事ではありません。
しかしながら、いざお葬式となると知識や経験がほとんど無いにも関わらず、短時間のうちに様々な事を決め準備を進めなければなりません。
また、突然の不幸で精神的にも動揺している中 正しい判断ができる状態に無いかも知れません。そのようなもしもの時に備えて、お葬式のポイントや手順をご紹介いたします。
一般葬では、通夜と告別式の2日間にわたって葬儀を行いますが、最近では一日葬や火葬式も増えてきました。また、お身内だけで故人をお見送りする家族葬をご希望される方もいらっしゃいます。
式場には、式場併設の火葬場や、公共斎場・寺院の貸式場、葬儀社が運営する斎場などがあります。ご自宅や集会所をご利用される方もいらっしゃいます。
お葬式に参列してくださる方々の人数によって、返礼品や飲食の費用が大きく変化します。
※ 葬儀社へのお支払いとは別に宗教者へのお礼(お布施など)と火葬費用が必要となります。
故人が国民健康保険あるいは、勤務先で健康保険(社会保険)・労災保険に加入している場合は、申請を行う事で補助金が交付されます。社会保険では、扶養家族が亡くなった場合の被保険者も補助金交付の対象に入ります。
申請については各自治体・勤務先へお問い合わせください。
※ 補助金は葬儀費用の領収書と引き換えに交付されます。事前には受け取れませんのでご注意ください。
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葬儀形式を選ぶ
葬儀プランをお選びになる際、どのように考えれば良いかお困りになると思います。
お客様のご希望にあった葬儀はどういうものなのか、各葬儀形式の特徴を参照してご検討ください。
◆一般葬:お付き合いがあった方々に参列していただく葬儀
◆家族葬:家族のみでお別れをする葬儀
◆一日葬:通夜を行わずお葬式を1日だけで済ませる葬儀
◆火葬式:儀式を執り行わず火葬のみでお見送り
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式場・火葬場を選ぶ
式場をお選びになる際、ご自宅から近い式場をお選びになる傾向がございますがお葬式を行う場所と火葬を行う場所によって、ご遺体の搬送費用や火葬場へ同行される方々の移動費用が変わってまいります。
ご自宅にて葬儀を行われる場合は、火葬場までの霊柩車費用が掛かり、火葬場が併設されている公共の式場では、霊柩車費用が発生しません。また、式場から火葬に同行される人数が多い場合、火葬場によっては控え室の確保が必要となる場合があるため、費用が掛かります。
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安置場所を選ぶ
故人を式まで安置する場所を決めます。ご自宅での安置が難しい方は、霊安室をご利用いただけます。ご自宅に安置される場合は、枕飾りをご用意・設置いたします。
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参列者の人数を大まかに検討する
ご家族・親族の方と故人の知人や会社関係の方など弔問に来ていただく方のおおよその人数を検討します。会葬返礼品や通夜振舞い、精進上げなどの飲食代は、人数によって大きく変動する費用です。正確な人数が分からない場合でも、おおよその人数を目安として料理や返礼品の量を概算し余裕をもって準備いたします。
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宗派・菩提寺を確認する
お付き合いのあるご寺院様(宗教者)がいらっしゃる場合は、連絡先などを事前にご確認ください。お付き合いのあるお寺がない場合は、親戚の方に問い合わせて宗派を確認しましょう。葬儀の日程は、ご寺院様のご都合を伺った上で決定します。
もしもの時に備え、訃報連絡をして欲しい方々を名簿として作成しておくことをお勧めいたします。これを参考にして、葬儀の参列者数の目安とする事もできます。
市役所や区役所で死亡届申請時に必要となります。認印(三文判)をご用意ください。
シャチハタなどは使用できません。
遺影写真はご葬儀の時だけでなく、ご遺骨と一緒に飾るなど後々まで残るものです。事前に遺影写真をご準備されておくと良いでしょう。最近では、堅苦しい表情の写真では無く、自然な笑顔の写真をお選びになる方が増えております。