弔辞の例文

自社の社葬での弔辞

本日、ここに株式会社○○ 故○○○○社長の社葬にあたり、社員一同を代表いたしまして謹んでお別れの言葉を申し上げます。

昨今の不況の嵐が吹きすさぶ中、若手が中心となりさらなる社内の改革を進めている時、社長が帰らぬ人となられた事は、非常に無念であります。

社長は、大学を卒業したばかりの入社当時から、新しい経営感覚で社内の改革を進められたと聞いております。その頃は、当然ながら古参社員などの抵抗勢力も多く、大変苦労されたとよく私たちにお話ししてくださいました。

平成○年、○○社長は先代の社長から事業を継承されました。その後、何度も大きな荒波にもまれながらも、常に改革を旗印に会社全体を良い方向へと導いてくださいました。

大不況の中でも我社が好業績を出しているのは、ひとえに社長の優れた先見性と、人を財産として大事にしてくださるお人柄によるものであります。

また、社長はボランティア活動などにも理解が深く、多方面にわたって支援され、多くの方々の喜びと希望となっておられました。

社長は、社員一同にとって良き父親であり兄でありました。今後もさらにご指導を賜りたいと思っておりましたが、この度のご急逝、大きな目標を失い痛恨の極みでございます。

これからは、残された社員一同ひとつになって社長の訓えを胸に、いっそうの研鑽を積み日々の業務に取り組む所存でございます。

株式会社○○の社員代表といたしまして、故○○○○社長へ謹んで哀悼の意を捧げ、あわせてご生前の業績に心より敬意を表しまして、お別れの言葉とさせていただきます。

他社の社葬での弔辞

○○株式会社○○社長のご霊前に、業界を代表し、謹んでお別れの言葉を申しあげます。

かねてより○○社長の体調が優れないとのお噂は伺っておりましたが、これ程早くお別れの時期が来るとは、誠に思いがけなく非常に残念な次第でございます。

○○社長は、その卓越した行動力と業界のリーダー的なお人柄が全国に知れわたっていた方でありました。私も仕事を通じて初めてお目に掛ったその日から、その豪快なお人柄に魅了され、大胆な決断に感銘を受けてまいりました。

お互いに多忙な身のため、お会いする機会はそう多くありませんでしたが、年に数回、業界の会合などでご一緒させていただいておりました。その際は、いつも幅広いご趣味や最近読まれた本のお話などを伺い、単なる仕事人間では無い一面を知り、深く敬服いたしました。

長年、身を粉にして働き経営者としての責務を果たされ、頂点を極めんとする今、病魔に倒れられたことは、大変残念でなりません。

○○社長のご遺志は、○○株式会社の皆さまが引き継いでいかれると期待し、また私どもも、できる限りの協力を惜しまない所存でございます。

○○社長、長い間、本当にお疲れ様でした。ここに、深く哀悼の意を表し、あわせてご生前の業績に心より敬意を表しまして、弔辞といたします。